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うなぎは中国産と国産で違いはあるの?違うのは値段だけじゃない!その理由をご紹介

うなぎは中国産と国産で違いはあるの?違うのは値段だけじゃない!その理由をご紹介

 

時々無性に食べたくなるうなぎ。甘じょっぱいタレがご飯に絡み、香ばしくておいしい!
調理してあるものなら温めるだけだし、骨を気にする必要もありません。
魚が苦手なお子様でも喜んで食べてくれますよね。

 

子どもの成長のために必要なカルシウムやビタミンもばっちり摂れ、女性にうれしいコラーゲンもたっぷり含まれるうなぎはまさにスーパーフード。
思わず買って帰ろうとしたときに、ちょっと気になるのが産地です。

 

うなぎには高価なイメージがありますが、スーパーで売っているものの中にはそこまで高くなく、しかも「中国産」となっているものを見かけることがあります。

 

ネットで調べても、国産のうなぎは1尾4,000円近くすることもありますが、中国産は1,500円ほど。値段の違いに驚かされますね。

 

では、中国産と国産では、うなぎの品質や味に違いがあるのでしょうか?
また、捕獲方法や育て方、飼料の安全性などの違いはどうなっているのでしょう?

 

このコラムでは、中国産と国産でのうなぎの違い、安全性などについて解説していきます。

 

中国産うなぎと国産うなぎはここが違う

中国産うなぎと国産うなぎとの違いは、そのお値段と大きさです。
大手通販サイトで調べたところ、蒲焼1尾を比較すると、中国産のものが1,800円前後、国産になるとそのほぼ倍の3,800円前後となるようです。
また、大きさも違います。中国産の1尾は330gほど、国産では1尾160gほどとなっています。

 

このように、お値段は国産が中国産の倍、大きさは中国産が国産の倍となり、中国産の方が国産よりもコストパフォーマンスがよさそうに思えますよね。
この違いは一体どこからくるのでしょうか。

 

・種類の違いは?

そもそも、中国産と国産のうなぎは同じ種類なのでしょうか?

 

実は、中国産と国産では、うなぎの種類が違います。

 

中国産のうなぎは、北太平洋のサルガッソー海と呼ばれる海域で生まれたシラス(うなぎの稚魚)を捕獲して養殖したもので、ヨーロッパウナギと呼ばれています。

 

国産のウナギはニホンウナギという種類です。
日本の南2000㎞ほどのところにあるマリアナ海嶺で生まれたうなぎの幼生が海流に乗って日本近海に流れ着き、河口付近でシラスウナギとして育ちます。
それを捕獲して養殖するのです。

 

種類が違うから大きさやお味にも違いがあるのでは?と思われるかもしれませんが、種類による味の違いは、食べ比べてもほとんどわからないようです。
でも、それならこれだけ個体差があるのはどうして?という疑問がわきますよね。

 

中国産と国産のうなぎに個体差があるのは、育て方(養殖方法)の違いが大きくかかわってくるようです。

 

 

・養殖方法の違いは?

市場に出回るうなぎには、天然うなぎはほぼ含まれません。
食卓に上るうなぎのほとんどは、養殖されたうなぎです。

 

うなぎは卵から育てることが難しく、回遊してきたうなぎの稚魚、シラスウナギを捕獲し、養鰻場で養殖したものが販売されます。

 

実は、うなぎの産地は稚魚が捕獲された場所ではなく、養殖された場所になるのです。
例えば、ヨーロッパウナギの稚魚を仕入れて日本で養殖すれば国産となりますし、逆にニホンウナギの稚魚を中国で養殖すれば中国産、ということになります。

 

そして、うなぎの養殖方法が、中国と日本では違います。

 

日本の養鰻場は、ビニールハウスをかぶせたプールのようになっています。
このプール、システムが秀逸で、うなぎの養殖に適した28℃前後の水温に調整できるのです。
万が一病気などが発生した場合は、水温を33℃くらいに上げて殺菌します。

 

うなぎに与えるエサは、カタクチイワシ、アジなどを砕いて魚粉にしたものにビタミンやミネラル、乳酸菌などを混ぜた練り餌です。
栄養たっぷりの食事で育ったうなぎたちは、大きさに合わせてそれぞれのプールに分けられ育てられます(分養)。

 

分養することで人口密度ならぬうなぎ密度が低くなり、成長速度が遅いうなぎもきちんと食事できるので、ストレスなく成長します。
このように、ハウスの養鰻場で、シラスウナギは6ヶ月~1年半ほどかけて養殖されます。

 

出荷前には、1週間ほど水槽に入れて餌断ちをします。
そしてプールの水と同じきれいな地下水をかけ流して身を引き締めると同時に泥抜きをし、生きたまま出荷されます。

 

一方、中国では、「路地池」と呼ばれる広い池で養殖されます。
路地池は地面に掘った穴で、イメージ的には田んぼをそのままうなぎのための池にしたようなものです。

 

以前は日本でも路地池を養鰻に使っていましたが、温度管理はもちろん、病気が発生しても食い止めることができないなど管理が難しかったため、現在のハウス式になっています。

 

中国では管理の難しい屋外の池でうなぎを養殖しますが、気候がうなぎを育てるのに合っている地域を選んで養鰻場を作っているということです。

 

中国の養殖うなぎは、このような広い路地池で2年~3年かけて育てられます。
養殖期間がほぼ日本の倍になるので、うなぎが大きく育つのです。
そして、大きく育てば、それだけ身や皮が厚くなったり、骨が太くなったりします。
中国産のうなぎが脂っこく、皮の弾力が強く、そして骨が気になるのはそのためだと思われます。

 

・中国産と国産、うなぎの見分け方は?

うなぎが国産なのか、それとも中国産なのかを見分けるもっとも簡単な方法は、製品のラベル表示です。
食品には産地情報が入っていることも多いので、まずは製品のラベルを見て、産地を特定しましょう。

 

ただ、はじめにも書いたように、うなぎの産地は養殖された場所になります。
「国産」と書いてあっても、ニホンウナギではなくヨーロッパウナギである可能性もあります。
うなぎの種類が気になる場合は、信頼できる養鰻場で育てたブランドうなぎを買うようにするといいかも知れません。

 

また、大きさで見分ける方法もあります。
一般的に、中国産のうなぎは身の幅が大きく肉厚、皮も厚めとなっています。
それに比べて国産うなぎは身が細く、身と皮が薄めで全体的に引き締まっています。

 

そして、断然違うのがお値段。比較して高いのが国産うなぎです。
この値段の違いは、ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの漁獲高が減っていることが大きな要因となっています。
ヨーロッパウナギの稚魚は比較的安定して確保できるため、ニホンウナギより価格が安いのです。

 

加えて、日本では養殖のためにかなりの手間とコストをかけていますので、その分価格が高くなる傾向もあります。
しかし、それはうなぎの健康や育つ環境に徹底的に配慮したものとなっており、だからこそ安心安全でおいしいうなぎが育つのです。

 

 

 

うなぎの安全性について

それでは、中国産うなぎの安全性はどうなのでしょうか。

 

2005年に、中国産うなぎから合成抗菌剤の「マラカイトグリーン」という物質が検出され、中国が輸出を禁止したことがあります。
このような事件もあり、中国産うなぎは危険なのでは?という報道が、マスコミで加熱したようです。

 

しかし、現在では、中国に限らず海外からの輸入品には、うなぎも含め厳しい検査があり、この検査に合格しないと国内で流通しないようになっています。

 

また、うなぎに関しては、輸出時と輸入時双方で検査をしたり、養殖場や蒲焼等の加工日など、生産した履歴も確認が可能となっています。
地方自治体もスーパーで売られているうなぎの抜き打ち検査をするなど、何重にも検査、管理をしているので、国内で流通するうなぎは中国産、国産ともに、安心して召し上がっていただけると言えるでしょう。

 

 

安心安全、そして国産うなぎの弱点も克服した浜名湖うなぎ

中国で養殖されるうなぎは、その多くがヨーロッパウナギ、日本での養殖ではほとんどニホンウナギが使われています。

 

ヨーロッパウナギは清流を好み、ニホンウナギは少々濁った水を好む性質があります。
このため、日本で養殖に使われるニホンウナギは泥臭く感じることがありました。

 

浜名湖のうなぎは、このような「泥臭い」ニホンウナギの弱点を克服するため、浜名湖周辺のきれいな伏流水を使い、うなぎの泥抜きを行っています。

 

 

また、うなぎが好む温暖な気候の浜名湖周辺では、うなぎのエサも豊富です。
栄養たっぷりのエサを与え、ストレスフリーで育てた浜名湖うなぎは、上質な脂がのり、うなぎ本来の濃い味となっています。

 

中国産うなぎのように大きいものは、身が厚く脂がのっていても、皮も厚くて骨が気になります。
浜名湖うなぎは身がふわふわで柔らかく、さらに小骨も気にならないので、お子さまから年配の方まで安心です。

 

一匹一匹の品質管理もきちんと行っている浜名湖うなぎ。
100%純国産のシラスウナギを使っているので、ルーツもはっきりしておりまさに安心安全。
添加物も使っていませんので、小さなお子さまにも、心置きなくおいしくて栄養たっぷりのうなぎを召し上がっていただけます。

 

 

まとめ

このコラムでは、中国産と国産うなぎの違いについてご紹介しました。

 

うなぎのお値段の違いは、原材料となるシラスウナギの捕獲量が種類によって違うことが要因となっており、大きさについては、中国と日本の養殖方法の違いがかかわっています。

 

一時に比べて、中国産うなぎの安全性も担保されており、国産よりも安価な中国産うなぎも安心して買い求めることができるようになりました。

 

しかし、国産うなぎは、その育て方と品質管理に十分な手間とコストをかけています。
うなぎがより安全でおいしくなるよう工夫した結果、浜名湖うなぎはふっくらやわらか、小骨も気にならないような最上級の味わいを楽しんでいただけます。

 

浜名湖産直マーケットでは、浜名湖うなぎをさばきたて、産地直送でお買い求めいただけます。
通販なので、買えば買うほどお得。
国産うなぎの味わい深さを、たっぷりとご堪能いただけますよ!

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